rika miyajima
10月1日よりインソール価格改定します

心苦しい決断ではありますが、インソールの価格を改定させていただくことになりました。
現在の価格は、税込みで¥11,000(税抜きで¥10,000)ですが、新価格は税込みで¥23,100(税抜きで¥21,000)に変更させていただきます。
元々小ロットでの生産と多様なサイズ展開に伴う高額の原価があったことと、さらに現在の原材料の大幅な値上げが影響しています。
この事情を踏まえ、価格を調整せざるを得ない状況に迫られました。
今後も、お客様に喜んでいただける商品を提供できるよう、品質向上に努力し続けます。
引き続き、ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
と、外向きの説明をさせて頂いた後に、個人的な想いで綴っていきたいと思います。
トップページにも書いたように、私自身、靴企画の仕事を長くしていました。 大学卒業直後に就いた職場で「履きやすい靴ってないよね」と話題になったことがきっかけです。 ないなら自分が作ってみたい!と靴の学校を調べると、東京に靴の職業訓練校があることを知って受験。 (当時は授業料無料&失業保険がでたのが決め手) そこから靴一筋で12年、シューズメーカーやオーダー靴、インソール、靴問屋などいろいろな靴企業の企画を転々としてました。
履きやすい靴ってどんなだろう? 試行錯誤する中で見えてきたのが足裏を支えるインソールの大切さ。 加齢などによって足にあるアーチが崩れていくのが疲労の原因なら、足の側だけを突き詰めてオーダーで靴を作っても効果は半減ではないのかな? そんなこんなで足裏を支えるインソールを企画しました。 インソールというと「ふわふわ」「柔らかい」のが良しとされているけど、私のは体重をしっかり支える高硬度インソールです。
インソール作るぞ!って決めたのはいいけど、これ、どうやって作るか??? 悩んでた時に読んだのがクリス・アンダーソンの「メイカーズ」。 3Dプリンターの可能性をモリモリに語った1冊。 これは!私も3Dモデリング勉強してこれでインソール作ったらええやん!! と、3Dモデリング勉強して試作三昧して出来上がったのがこのインソール。
さらっと書くとサクサクできた雰囲気だけど、全然そんなことはなくて、未だにいろいろ悩みどころがたくさんです。 そのひとつが価格設定。 多くのインソールがサイズ展開をSMLとかざっくりとしているけど、わたしのインソールはできるだけ足にフィットして欲しいからサイズ刻みにしてます。 イコール、サイズごとに金型と、ある程度のロットが発生する…しかも各サイズ両足分… できるだけ安価にしたいと1万円の価格設定にしていたけど、これでもなかなか厳しい。 この度生産コストが暴上がりしたのをきっかけに原価計算をキチンとして倍以上の値上げにすることにしました。 10月1日からめっちゃ値上げになります。
たくさんの人に使って欲しいけど、続けていくには利益もちゃんとだして、新型への投資や展示会にでたり販促活動もできる資金ももたないといけないのですね… 自分で仕事をするって学びの連続です。
価格が上がった分、HPをリライトして良さを説明したり、もっと知ってもらう活動もしていこうと思ってます。 どうぞよろしくお願いいたします。